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《大学生の私たちが見学リポート》能代火力発電所へ行こう!

東北6県と新潟県へ住む人々へ、長年にわたり安定した電力を供給し続けている東北電力。
今回私たちは、石炭を主燃料とした電力供給に努める能代火力発電所を訪問し、発電の仕組みや、火力発電所の取り組みについて学んできました!

見学をしたのは、私小川拓弥と、藤原明莉、吉田悠貴の仲良し3人組。
全員、秋田大学に通う学生です!

「東北電力 能代火力発電所」へ

能代の市街地を抜け、空を突き上げるように建つ高い煙突を目指すと、日本最大の防風林「風の松原」が見えてきました!
その先には、パイプラインで連結された巨大な建物が建ち並び、そのスケールの大きさに圧倒される我々…!

ここ、能代火力発電所では、平成5年5月に1号機が運転を開始し、現在1号機と2号機が運転中。
総出力は、1号機・2号機合わせて120万kWにも及ぶのだとか。
約109万㎡もの広い敷地には、石炭の運搬や貯炭、発電のための様々な設備がたくさん!

今回私たちを案内してくれたのが、能代エナジアムパークの児玉夕季さん。

洗練されたユニフォームを身にまとった児玉さんのアナウンスで、ツアーがスタートしました!

能代火力発電所の構内を一巡

見学用の車に乗り込み、いざ火力発電所構内へ!
ワクワク…!

まず最初に向かったのが、「揚炭桟橋」。
石炭船で運ばれてきた石炭をここで降ろします。

その時に使われるのが「アンローダー」と呼ばれる2つの機械!

アンローダーに配置されたバケットを船内に入れ、かき取ることにより、石炭を連続的に荷揚げします。

次に向かったのが、「貯炭場」。
船から揚げられた石炭は、ベルトコンベアーを通って、屋外・屋内の2つの貯炭場へ一時貯蔵されます。

ここは、「屋内貯炭場」。
この屋内貯炭場は東北最大級で、なんと10万トンもの堆積能力があるんだとか!!

屋根には、石炭船で能代にやってくる外国人を歓迎する「WELCOME TO NOSHIRO」の文字が。
こういうさりげない心遣いが素敵ですよね~。

ここは、「屋外貯炭場」。
屋外貯炭場には、なななんと48万トンもの石炭が貯蔵できるんです!!!! って言われても48万トンって、イマイチピンとこない…。
東京タワー約120本分。(もっとピンとこない…)

とにかくもの凄い量の石炭が貯蔵されているんですが、この量がたったの2ヶ月でなくなると言うから驚きです。

石炭は、この2つの貯炭場からベルトコンベアーを通り、「混炭室」、「整粒室」で粒が揃えられます。

石炭にこの木質チップ(写真の一番下)を混ぜることで、二酸化炭素の排出量を削減したり、地元の森林資源を有効活用して、地域活性化に貢献しているんですって!

ちなみに石炭は、燃えやすくするために「微粉炭機」で小麦粉のようになるまで砕かれます(写真の真ん中)。

そして次に向かったのが、「ボイラー建屋」。

ここではボイラーで石炭を燃やし、水を蒸気にして、タービンへ送ります。

燃やした時に発生する窒素酸化物や硫黄酸化物、煙の中のばいじん(すすや燃えカス)は、「排煙脱硝装置」や「排煙脱硫装置」、「電気集じん装置」などで取り除かれ、きれいになった蒸気として、「集合煙突」から排出されます。

高さ180メートルの煙突は、タービン建屋の屋上からでも見上げるほど!

そしていよいよ、電気エネルギーが生まれる場所「タービン建屋」へ!

ここでは、ボイラーから送られてくる蒸気でタービン(羽車)を回し、その力で発電機を回して、電気を起こしています。

そうして作られた電気は、「送電線」を通って、27万5千ボルトの高い電圧で送られているのです。

プシューッゴゴゴゴ…と唸りを上げるタービンからは、発電所がまるで生きているかのような鼓動が感じられました!

タービン建屋には1号機と2号機が収容されていますが、この日、1号機は定期点検中でした。

ここは、火力発電所の頭脳である、「中央制御室」。

普段は窓の外からしか見ることができないそうですが、この日特別に、中へ案内してもらいました!!
部屋の中には、様々な機械やモニターがいっぱい。

ここでは、24時間、2交代勤務でプラントの運転・監視を行い、電力の安定供給に努めています。

そして最後に向かったのが、現在建設中の3号機!

電力の安定供給を目指して建設中の、3号機の出力は60万kW。
既に内部への機械の搬入は済んでおり、外側を作っている様子を見ることができました!
3号機は、平成32年6月に運転開始予定なんだとか。

3号機が建設される様子を夢中で撮影するよっしー(吉田君)。

能代エナジアムパークの館長さんへ質疑応答

発電所構内を見学した後は、質問タイム!
質問に答えてくれたのは、能代エナジアムパークの館長、若狭勉さん。

「能代火力発電所が行っている、環境対策はありますか?」

「大気汚染を防ぐため、排煙脱硝装置や排煙脱硫装置、電気集じん装置を設置したり、騒音対策として、騒音の発生源となる機器は防音設備の整った屋内に設置しています。
また、発電所構内の緑化を行い、環境の美化に努めるなど、さまざまな面で環境には配慮しています。」

「発電所のこれからの課題は何ですか?」

「火力発電は、たくさんの電気を安定してつくることができますが、化石燃料を使用するため、燃料の大半を輸入に頼っております。
資源が乏しい日本においては、安全を最優先としながらも「安定供給」「経済性」「環境」を同時達成するため、特定の電源に依存することなく、多様な電源を組み合わせて電気をつくる必要があります。」

なるほど~、安定して電気を生産できる火力発電にも、メリットとデメリットがあるんですね。
エネルギー自給率の極めて低い日本では、自然エネルギーを含めた、バランスの良い電源の組み合わせが必要なのかもしれません。

能代エナジアムパークへ

防風林の中にひょっこり見える球体の建物… これは一体???

ジャーーーン!
ここは、火力発電所に隣接する「能代エナジアムパーク」!
火力発電所からの排熱を利用した熱帯植物園や、能代の文化に触れることができる施設です。

熱帯の植物だけでなく、流れ落ちる滝、動物たちの鳴き声など、原生林に近い形で再現されており、ジャングル探索の気分を味わえました!

初めて見る、木になるバナナに興味津々!

見学を終えて

今の暮らしに電気はあって当たり前で、空気のような存在です。
でも、私たちが毎日使っているこの電気は、複雑で巨大な発電施設で昼夜働いている人たちがいて、はじめてできるものなのです。

これまでの日本の電力を支えたのは、発電所や関連会社のスタッフ、使命感を胸に発電所で働くプロフェッショナルの皆さんなんだと実感しました。

明るく流暢な解説をしてくれた、発電所の皆さん、ガイドの児玉さん、そして館長の若狭さん。
色々な質問にも丁寧に答えていただき、ありがとうございました!

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